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【2020年4月1日から新試験】LinuC試験範囲改訂について

LPIC・LinuC
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どうも社内ニートです。

この度、LinuCの試験範囲改訂が発表されました。
改訂内容について簡単にまとめてみました。
概要のみを知りたい方は最後のまとめをご覧ください。

LPIC・LinuCの違い

LPICとLinuCはどちらもLinuxの認定資格になりますが、全く別物の認定資格です。
大きな違いは運営団体の違いと優位性の違いになります。
LPICはLPI日本支部が運営しており、
LinuCは2018年3月よりLPI-Japanが運営している認定資格となります。
LPICは国際での優位性が高く、LinuCは国内での優位性が高い認定資格となっています。
過去にLPI-JapanはLPICを運営をしていましたが、
2018年3月よりLPICの取り扱いをやめ、LinuCの運営を行っています。
この変更が受験者にかなりの混乱を招いた経緯もあり、
この2年間は移行期間として、LinuCの試験範囲をLPICと同じ試験範囲としていました。
2年が経ち移行期間は終了したとして、試験範囲を改訂しLinuCの独自性を築くようです。

改定対象

試験範囲の改訂が行われるのは

LinuC-1

101 バージョン10.0(旧試験はバージョン4.0)
102 バージョン10.0(旧試験はバージョン4.0)

LinuC-2

201 バージョン10.0(旧試験はバージョン4.5)
202 バージョン10.0(旧試験はバージョン4.5)

になります。
101と102に合格しないとLinuC-1に認定されてないという認定方法に変更なく、
単純に試験範囲のみが変更になるようです。
LinuC-3に関しては、現行の試験範囲で引き続き行われるようです。

改訂時期

2020年4月1日より新試験が開始されます。
新試験の予約は2020年3月2日より開始していますので、
もう試験自体は予約することができます。

旧試験も1年間は受験可能

こちらは朗報ですが、
試験範囲改定後も1年間(2020年4月1日から2021年3月31日まで)は旧試験を受験することができます。
また、旧試験に合格してもLinuC-1,2の認定を受けることができます。
LinuC-1は101・102、LinuC-2は201・202の2つの試験に合格して認定される資格です。
公式の例にもありますが、101は旧試験、102は新試験で合格してもLinuC-1が認められます。
もちろん、両方旧試験、両方新試験でもLinuC-1が認定されます。
受験申込の際にバージョンを選択できるので、
受験するバージョンを間違えないように注意しましょう。

改定内容

改訂内容については公式のこちらの資料でわかりやすくまとめられています。

大きい変更点は下記になります。

LinuC-1 101試験

  • 新設:仮想マシン・コンテナの概念と利用
  • 削除:アクセシビリティ
  • 削除:ディスククォータの管理
  • 削除:プロセスの実行優先度の変更
  • 削除:共有ライブラリの管理

LinuC-1 102試験

  • 新設:クラウドセキュリティの基礎
  • 新設:オープンソースの概念とライセンス
  • 新設:オープンソースのコミュニティとエコシステム
  • 削除:SQL データ管理
  • 削除:プリンタと印刷の管理

LinuC-2 201試験

  • 新設:システム構成ツール
  • 新設:仮想マシンの仕組みとKVM
  • 新設:仮想マシンの作成と管理
  • 新設:コンテナの仕組み
  • 新設:Docker コンテナとコンテナイメージの管理
  • 削除:その他のブートローダ
  • 削除:ファイルシステムを作成してオプションを構成する
  • 削除:RAID を構成する
  • 削除:記憶装置へのアクセス方法を調整する

LinuC-2 202試験

  • 新設:高可用システムの実現方式
  • 新設:キャパシティプランニングとスケーラビリティの確保
  • 新設:クラウドサービス上のシステム構成
  • 新設:典型的なシステムアーキテクチャ
  • 削除:電子メール配信を管理する
  • 削除:FTP サーバの保護

細かい点では各項目の重要度が変更されていたりしますので、
詳細は公式サイトにてご確認ください。
試験内容的にはそこまで変更がないように感じます。
新試験に参考書や問題集が対応するまでには時間がかかりますので、
現在勉強している方もこれから勉強する方も、
しばらくは旧試験で受験するのがよいのではないでしょうか。

私への影響範囲

結論から申し上げますと、影響はありません。
私は現在LPIC Level2、LinuC-2の勉強を行っています。


以前より2020年春に改定するとLPIから公式発表があったため、早めに勉強を開始していました。
新試験のプレ試験が2月に開催され、合格発表が2020年3月31日であったことから、
2020年4月1日以降から新試験になることは予測できていましたが、
改定後も旧試験が1年間受験できることはうれしい誤算です。
とは言え、私のLPIC-Level1、LinuC-1の有効期限切れもあるので早めに合格しなければならないことには変わりません。。

まとめ

LinuCの試験改訂に関するまとめです。

  • 範囲改訂対象はLinuC-1・LinuC-2
  • LinuC-3は範囲改訂されない
  • 新試験は2020年4月1日より開始
  • 旧試験も1年間(2021年3月31日まで)受験可能
  • 旧試験に合格しても認定される

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