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【LPIC−3・LinuC−3】303試験について

LPIC・LinuC
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どうも社内ニートです。

2020年8月15日にLPIC-3 303試験に500点、
Linuc-3 303試験に546点で合格しました。
これでLPIC-3・LinuC-3認定となりました。
このときに勉強した方法や試験の感想をご紹介します。

LPIC-2・LinuC-2の201受験記についてはこちら

LPIC-2・LinuC-2の202受験記についてはこちら

LPIC-3・LinuC-3 303試験について

LPIC、LinuCには3段階のレベルの試験があります。
LPICはLPIC-1、LPIC-2、LPIC-3です。
LinuCはLinuC-1、LinuC-2、LinuC-3です。
数字が高い方が難易度・専門性が高くなっています。
LPIC-3とLinuC-3は最上位の難易度となっています。

LPIC-3とLinuC-3には3種類の試験があります。

  1. 300試験:Mixed Environment(混在環境)
  2. 303試験:Security(セキュリティ)
  3. 304試験:Virtualization & High Availability(仮想化&高可用性)

私はこの中の303試験(セキュリティ)を受験しました。

LPIC、LinuCそれぞれ、1,2までは201、202のように試験が2種類あり、
両方の試験に合格してLPIC−2、LinuC-2に認定されていましたが、
LPIC-3、LinuC-3からは、
300、303、304試験のどれか一つの試験に合格することで、
LPIC-3、LinuC-3に認定されます。

また、LPICの場合は有効なLPIC-2、
LinuCの場合はLinuC-2を保持していることが必要となります。

LPICとLinuCの違い等はこちらを参照ください。

試験範囲

2020年8月15日現在、LPIC-3・LinuC-3 303試験の試験範囲は同一となっています。

  1. 暗号化
  2. ホストセキュリティ
  3. アクセス制御
  4. ネットワークセキュリティ

LinuC-1とLinuC-2が新試験範囲の試験を2020年4月1日より開始していますが、
LinuC-3に関しては2020年8月15日現在LPIC−3と同じ試験範囲となります。
試験範囲が改定されるというような改定情報も今のところありません。

LinuC−1、LinuC-2に関しても新試験範囲の移行措置として、
2021年3月31日まで、
LPIC-1とLPIC-2と同一の試験範囲の旧試験バージョンを受験することができます。

試験構成

基本的に試験構成はLPIC、LinuCの303試験共通となります。

出題数
60問
試験時間
LPIC:90分
LinuC:85分
点数
200点~800点
合格ライン
LPIC:500点以上(約62.5%)
LinuC:520点以上(約65%)

Tips

戻ることが可能

LPICとLinuCの試験は一度解答した問題に戻ることができます。
各問題にフラグをつけることもでき、
私は不安やわからない問題にフラグをつけて後で見直すようにしていました。
必ず試験を終了する前に戻って見直しましょう。
ちなみにCisco認定資格(CCNA、CCNP等)の場合は戻ることができません。

問題文を英語でも確認可能

LPICの場合は日本語で受験を申し込んだとしても、
英文表記で問題文を見ることができます。

試験中1,2問は文章がおかしい問題があったので、
その場合は英語で確認すると理解しやすいかと思います。

勉強法

私はこのようにしてLPIC-3・LinuC-3 303試験の勉強を行いました。

私のLinuxのスキル・業務経験

私はネットワークエンジニアとして勤務しています。
約5年前の2015年にLPIC-1を取得しまして、
2020年6月と7月にLPIC−2とLinuC-2を取得しました。
基本的な業務はネットワーク機器の設定・操作が中心で
業務でLinuxを操作することは、
検証で各種サーバを立てるということしか行ったことがありません。
あとは自己研鑽で勉強している程度です。
LPIC・LinuCを取得しようとする経緯はこちらに記載しています。

使用した参考書・問題集

参考書:黒本

参考書は黒本のみを使用しました。
300試験の場合はあずき本が販売されていますが、
303試験の場合は黒本しか販売されていません。
黒本だけでは解説が弱い項目がありますので、
問題集やインターネットで検索したり、実機確認で補う必要があります。

問題集:Ping-t

問題集はPing-tのみを使用しました。
隙間時間で問題に取り組むことができたり、
コメントやチェックをつけるという細かい機能もあるので、
ストレスなく取り組むことができます。
Ping-tは300試験、303試験、304試験にどれも対応しています。


あくまで問題集なので、そのまま試験に出題されるということはありません。

ただ合格したいだけなのであれば、
非推奨ですがクラムメディアを使用されるとよいかと思います。

202-450: LPIC-2 Exam 202

実機:CentOS

試験としてはDebian系とRedhat系の両方のディストリビューションが出題されますが、
Redhat系がメインなので実機を操作するのであればCentOSがいいかと思います。
Virtual BoxやVMware Workstation Playerを使用すれば、
10分くらいでお使いのPC上に仮想で構築することができます。

勉強期間:2週間

勉強期間は2週間です。

試験を予約

LPICとLinuCはテストセンターで受験するため、
テストセンターが空いていればいつでも受験することができます。
逆に言えばいつまでも受験しないことも可能なので、
まずは試験を予約して、自分の中で期限を設けました。

予約した日程の24時間前であれば日程を変更することができるので、
急に仕事が忙しくなったり、都合が合わなくなっても大丈夫なので、
まずは試験の予約をすることをオススメします。

試験範囲・内容把握:4日

試験範囲や内容の確認として黒本を一読します。
試験分野は4セクションに分かれていますので、
1日1セクションを目安に読みました。
あまり理解できなくても、どんどん読み進めました。
このとき、黒本の各章の最後にある巻末問題は解いてもいいですが、
模擬試験は最後に解くようにしたいので、
この段階では解かないでください。

Ping-t 2周:8日

次にPing-tの問題を解き始めます。
不正解の問題はPing-tの解説や黒本を読んで理解・暗記を行いました。
Ping-tには『金・銀・銅』というステータスがあります。

  • 金:直近で2回以上連続で正解しているステータス
  • 銀:直近で1回正解しているステータス
  • 銅:正解していない・出題されていないステータス

まずは、すべての問題で銀のステータスになるように問題を解きました。
1日1セクションずつ行って、すべてが銀のステータスになったら、
次のセクションに移って進めていきました。
全てのセクションを銀にしたら、全ての問題を金にするべくもう1周しました。

仕上げ:2日

すべてのセクションが金のステータスになったら、
Ping-tの模擬試験モードという、
すべてのセクションからランダムに60問出題されるモードを使用して解き進めました。
模擬試験モードでコンスタントに85%~90%以上を取得できるようになるまで繰り返しました。

黒本の模擬試験

Ping-tの模擬試験でコンスタントに85%~90%以上取得できるようになったら、
最後に黒本の模擬試験を解いていきます。
最後にあずき本を解くのはPing-tの問題を理解しているのではなく、
問題と答えを暗記してしまっていることを防ぐためです。

黒本の模擬試験に初見で70%以上取得できれば、
暗記ではなく理解して答えることができていると思います。
ここで間違えた問題はもちろん復習を行いましょう。

コマンドや手順で不安な部分は実機操作:適宜

本番試験では選択問題の他に、
記述問題としてコマンドを入力する問題がありますので、
この対策として、Ping-tのコマ問や実機で確認をしました。
実際に手を動かすと理解度がかなり高まるので、時間に余裕がある場合はオススメです。

正直今回は実機確認の時間が短かったと思います。
その結果は点数に現れています。。

点数

LPIC−3、LinuC-3の303試験の点数および各セクションの正答率です。

セクション
LPIC-3
LinuC-3
暗号化
64%
64%
ホストセキュリティ
50%
68%
アクセス制御
80%
70%
ネットワークセキュリティ
70%
70%
点数
500
546

LPICは合格ラインギリギリで合格することができました。。(汗)
LinuCもあと1,2問間違っていたら不合格な点数となっています。。(汗)

試験を受けた感想

LPICとLinuCでは、ほぼ同じですが記述問題の出題数に微妙に違いがありました。
303試験においては難易度に大きな違いがありました。

LPICとLinuCの違い

  • 出題方法は同じ
  • 記述問題の出題数が異なる
  • 難易度

出題方法は同じ

出題方法は3種類あります。

  • 4択の中から1つ選択
  • 5~6択の中から2~3つ選択
  • 記述問題

Ping-tや黒本の巻末問題ではすべて選べのような、
正解数が指定されていない問題が出題されますが、
本番ではそのような問われ方はなく、
2つや3つという指定が必ずありました。

記述はコマンドやファイルパスが問われます。
出題されるのは単語レベルですので、そこまで身構えなくても大丈夫ですが、
設定項目がややこしいのが難しいところです。

記述問題の出題数が異なる

LPICとLinuCの大きな違いは記述問題の出題数が異なる点でした。
記述の問題はLPICが7問程度、LinuCは3問でした。

難易度

303試験に限った話ではLinuCよりもLPICの方がかなり難易度が高かったです。
これは記述問題の数が違うから難しいというわけではなく、
選択問題に関しても難易度が高いなと感じました。

LinuCに関しては、黒本やPing-tで出題されている問題はもちろんのこと、
解説文に記載されている内容まで出題されました。

LPICに関しては、更に踏み込んだ内容まで出題されました。
感覚的には60問中45問くらいは黒本やPing-tの問題・解説から出題されて、
残りの15問は踏み込んだ問題という感じでした。

LinuCは黒本やPing-tを読み込んで、
もう少し時間をかければ点数は高くなるなとは思いましたが、
LPICは黒本やPing-tを読み込んだところで点数は上がらないと思いました。
実務経験なり自宅環境で、
実機操作の時間をしっかりと行わないと点数は上がらないと思います。
今回は実機操作にかける時間が短かったので、
点数に関しても合格ラインギリギリでした。

たまたま難易度の高い問題に当たっただけかもしれませんが、
LPICは今回落ちたらこれで諦めようかなと思いながら受験していました。。

感想

303試験の試験範囲は202試験の深堀であること、
ネットワーク部分の内容が多いため学習はしやすかったです。
ですが、本番の試験が相当難しかったです。

LPIC-2、LinuC-2まではあずき本(黒本)とPing-tの問題を、
9割以上コンスタントに取得することができれば、
ある程度の余裕を持って合格することができると思いますが、
LPIC-3、LinuC-3の303試験は、
この状態では私のように合格ギリギリラインだと思います。

余裕を持って合格したい方は、十分に実機操作の時間を設けて、
黒本とPing-tの解説文に記載されていることはもちろん、
Web上の参考文献まで目を通す必要があるかなと思います。

最後に

2020年3月31日までにLPIC-3とLinuC-3を取得しようとしていましたが、
途中、緊急事態宣言などありましたが、結局8月までかかりました。
特に202試験が暗記ゲーということもあって、
勉強のモチベーションが上がりませんでしたが、
なんとかLPIC-3、LinuC-3を取得することができました。

LPICとLinuCとはまた5年後までしばしのお別れですが、
業務や検証でLinuxとのお付き合いは続いていきますので、
これからもよろしくお願いします。

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