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【LPIC-2・LinuC-2】202試験について

LPIC・LinuC
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どうも社内ニートです。

2020年6月21日にLinuC-2 201試験に546点で合格しました。
2020年7月25日にLPIC-2 201試験に620点で合格しました。
これでLinuC-2・LPIC-2認定となりました。
このときに勉強した方法や試験の感想をご紹介します。

LPIC-2・LinuC-2の201試験記についてはこちら

LPIC-2・LinuC-2 202試験について

LPIC、LinuCには3段階のレベルの試験があります。
LPICはLPIC-1、LPIC-2、LPIC-3です。
LinuCはLinuC-1、LinuC-2、LinuC-3です。
数字が高い方が難易度・専門性が高くなっています。

LPIC-2とLinuC-2は真ん中の難易度で、
Linuxシステム・ネットワークの設計・構築や、
運用・保守・問題解決ができることを目的とした試験内容となっています。

また、有効なLPIC-1もしくはLinuC-1を保持している状態で、
201試験と202試験に合格して初めて、
LPIC-2もしくはLinuC-2の資格として認定されます。
LPICとLinuCの違い等はこちらを参照ください。

試験範囲

2021年3月31日までLPIC-2・LinuC-2 201試験の試験範囲は同一となっています。

  1. ドメインネームサーバー
  2. Webサービス
  3. ファイル共有
  4. ネットワーククライアント管理
  5. 電子メールサービス
  6. システムセキュリティ

LinuC-2が新試験範囲の試験を2020年4月1日より開始していますが、
移行期間として2021年3月31日まで改定前の試験が受験可能となっています。
Version4.5というバージョンが同一の試験内容で、
LinuC-2側でVersion10.0というバージョンが新試験範囲の試験です。
予約する際は注意しましょう。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

試験構成

試験構成はLPIC、LinuCの201試験・202試験共通となります。

出題数
60問
試験時間
90分
点数
200点~800点
合格ライン
LPIC:500点以上(約62.5%)
LinuC:520点以上(約65%)

Tips

戻ることが可能

LPICとLinuCの試験は一度解答した問題に戻ることができます。
各問題にフラグをつけることもでき、
私は不安やわからない問題にフラグをつけて後で見直すようにしていました。
必ず試験を終了する前に戻って見直しましょう。
ちなみにCisco認定資格(CCNA、CCNP等)の場合は戻ることができません。

問題文を英語でも確認可能

LPICの場合は日本語で受験を申し込んだとしても、
英文表記で問題文を見ることができます。

試験中1,2問は文章がおかしい問題があったので、
その場合は英語で確認すると理解しやすいかと思います。

勉強法

私はこのようにしてLPIC-2・LinuC-2 201試験の勉強を行いました。

私のLinuxのスキル・業務経験

私はネットワークエンジニアとして勤務しています。
約5年前にLPIC-1を取得しましたが、
基本的な業務はネットワーク機器の設定・操作が中心で
業務でLinuxを操作することは、
検証で各種サーバを立てるということしか行ったことがありません。
あとは自己研鑽で勉強している程度です。
LPIC・LinuCを取得しようとする経緯はこちらに記載しています。

使用した参考書・問題集

参考書:あずき本

参考書は通称あずき本のみを使用しました。
あずき本だけでは解説が弱い項目がありますので、
問題集やインターネットで検索したり、実機確認で補う必要があります。

問題集:Ping-t

問題集はPing-tのみを使用しました。
隙間時間で問題に取り組むことができたり、
コメントやチェックをつけるという細かい機能もあるので、
ストレスなく取り組むことができます。


私は使用していませんが、問題集は紙の問題集も販売されています。
Ping-tと併用する必要はなく、どちらかを繰り返し行うことで十分かと思います。

あくまで問題集なので、そのまま試験に出題されるということはありません。
ただ合格したいだけなのであれば、
非推奨ですがクラムメディアを使用されるとよいかと思います。
202-450: LPIC-2 Exam 202

実機:CentOS

試験としてはDebian系とRedhat系の両方のディストリビューションが出題されますが、
Redhat系がメインなので実機を操作するのであればCentOSがいいかと思います。
Virtual BoxやVMware Workstation Playerを使用すれば、
10分くらいでお使いのPC上に仮想で構築することができます。

勉強期間:2週間+1週間

まず勉強を開始して2週間でLinuC-2を受験しました。
一応合格はしたものの、かなりギリギリでの合格だったので、
LPICは追加で1週間勉強して受験しました。

試験を予約

LPICとLinuCはテストセンターで受験するため、
テストセンターが空いていればいつでも受験することができます。
逆に言えばいつまでも受験しないことも可能なので、
まずは試験を予約して、自分の中で期限を設けました。

予約した日程の24時間前であれば日程を変更することができるので、
急に仕事が忙しくなったり、都合が合わなくなっても大丈夫なので、
まずは試験の予約をすることをオススメします。

試験範囲・内容把握:6日

試験範囲や内容の確認としてあずき本を一読します。
試験分野は6セクションに分かれていますので、
1日1セクションを目安に読みました。
あまり理解できなくても、どんどん読み進めました。
このとき、あずき本の模擬試験は最後に解くようにしたいので、
この段階では解かないでください。

Ping-t 2~3周:6日

次にPing-tの問題を解き始めます。
不正解の問題はPing-tの解説やあずき本を読んで理解・暗記を行いました。
Ping-tには『金・銀・銅』というステータスがあります。

  • 金:直近で2回以上連続で正解しているステータス
  • 銀:直近で1回正解しているステータス
  • 銅:正解していない・出題されていないステータス

すべての問題で銀のステータスになるように問題を解きました。
1セクションずつ行って、すべてが銀のステータスになったら、
次のセクションに移って進めていきました。
1日1セクションを目安に行いました。

仕上げ:2日

すべてのセクションが銀のステータスになったら、
Ping-tの模擬試験モードという、
すべてのセクションからランダムに60問出題されるモードを使用して解き進めました。
模擬試験モードでコンスタントに85%~90%以上を取得できるようになるまで繰り返しました。

あずき本の模擬試験

Ping-tの模擬試験でコンスタントに85%~90%以上取得できるようになったら、
最後にあずき本の模擬試験を解いていきます。
最後にあずき本を解くのはPing-tの問題を理解しているのではなく、
問題と答えを暗記してしまっていることを防ぐためです。

あずき本の模擬試験に初見で70%以上取得できれば、
暗記ではなく理解して答えることができていると思います。
ここで間違えた問題はもちろん復習を行いましょう。

追加の1週間

2週間上記の勉強した状態でLinuCを受験しましたが、
合格こそしたもの、かなりギリギリでの合格でしたので、LPICは追加で1週間勉強しました。
プライベートや仕事で色々ありまして、
LinuCの受験から1か月近く空いてしまいましたが、
試験の1週間前から勉強を再開しました。
勉強方法は上記に記載しているPing-tとあずき本の模擬試験を繰り返すというものです。
問題を暗記して解答しているものがありましたので、
理解して解答できるように解説文やあずき本で理解を深めました。

コマンドや手順で不安な部分は実機操作:適宜

本番試験では選択問題の他に、
記述問題としてコマンドを入力する問題がありますので、
この対策として、Ping-tのコマ問や実機で確認をしました。
実際に手を動かすと理解度がかなり高まるので、時間に余裕がある場合はオススメです。

点数

LPIC Level2、LinuC-2の202試験の点数および各セクションの正答率です。

セクション
LPIC-2
LinuC-2
ドメインネームサーバー
87%
87%
Webサービス
90%
72%
ファイル共有
75%
75%
ネットワーククライアント管理
81%
72%
電子メールサービス
62%
62%
システムセキュリティ
78%
50%
点数
620
546

試験を受けた感想

LPICとLinuCでは、ほぼ同じですが微妙に違いがありました。

LPICとLinuCの違い

  • 出題方法は同じ
  • 同じ問題がでた
  • 記述問題の出題数が異なる

出題方法は同じ

出題方法は3種類あります。

  • 4択の中から1つ選択
  • 5~6択の中から2~3つ選択
  • 記述問題

Ping-tやあずき本の巻末問題ではすべて選べのような、
正解数がわからない問題が出題されますが、
本番ではそのような問われ方は出題されなく2つや3つという指定が必ずありました。

記述はコマンドやファイルパスが問われます。
出題されるのは単語レベルですので、そこまで身構えなくても大丈夫ですが、
設定項目がややこしいのが難しいところです。

同じ問題がでた

正確にはLPICのとLinuCで同じような問題が出題されました。
完璧に日本語まで一緒かまでは覚えていませんが、同じような問題は出題されました。

記述問題の出題数が異なる

LPICとLinuCの大きな違いは記述問題の出題数が異なる点でした。
記述の問題はLPICが10問、LinuCは3問でした。

感想

結論としては202試験は暗記ゲーです。
202試験は難易度が高いことで有名です。
何回も記載しているように各設定項目がかなり似たような内容となっているからです。
試験の問題に関してはPing-tやあずき本の模擬試験と同じような問題も出題されましたが、
同じような問題でも違う視点で出題されていたり、Ping-tの解説文に記載されている内容や、
あずき本に小さく記載されている内容についても出題されました。

私は日々の業務での検証として、
BIND、Apache、Squid、Postfix、Dovecotをよく構築しますので、
試験範囲としては201試験よりも馴染みがあります。
ですが、検証の対象はネットワーク機器やセキュリティ製品の検証で、
Linux側はただ動作させるという簡単な設定しか行いませんので、
例にもれず暗記や理解するのにかなり苦労しました。

Samba、NFS、LDAPといった検証であまり使用しない範囲についてはさらに苦労しました。

難易度が高いとは言え、
Ping-tの模擬試験モードでコンスタントに85%~90%以上を取得できるのであれば、
私のように500点台~600点台で合格することができるのではないでしょうか。
満点狙いや700点以上狙う方は、実務経験があったり、
実機操作を多く行う必要があると思います。

最後に

202試験は勉強というよりも暗記ゲーでしたので、
今まで勉強してきた中で一番辛かったです。

201試験を3月に合格してから、
LinuCの202試験の合格まで3か月、
LPICの合格までには4カ月かかりました。
その間ずっと勉強していたというわけではなく、
勉強が辛いので逃げていたという感じです。

次はLPIC-3、LinuC-3の試験ですが、
そもそも受験をするかは検討中です。
少し解放感に浸って考えます。

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