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【CentOS】Apacheで検証用Web(HTTP)サーバを構築する方法【LPIC-2・LinuC-2対策】

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今回はCentOSでApacheを用いて検証用のWebサーバを構築する方法をご紹介します。

今回ご紹介するのはローカルの検証用の設定となりますので、
商用の環境や検証用でも外部に公開する用の設定でないことにご注意ください。

構築環境
OS:CentOS Linux release 8.0.1905 (Core)
Apache:Apache/2.4.37 (centos)
ユーザ:root権限
目的:ネットワーク機器の検証用などで検証用のWebサーバを構築する

※UbuntuなどのDebian系ディストリビューションをお使いの場合は、
 使用するコマンドが異なります。
 本記事では紹介していませんのでご了承ください。

※目次をクリックすることで該当の箇所まで移動することができます。

ネットワークエンジニアにもWebサーバは必要

Webサーバと聞くとインフラエンジニアの中でも、
サーバエンジニアよりの知識かと思いますが、
現在はネットワークエンジニアでもだんだんと必要性が増してきている知識だと思います。

通常のルータの場合はPingさえあれば疎通確認などの検証することが可能です。
ネットワークエンジニアでもファイアウォールやSD-WANルータの案件を担当すると、
セッションやプロトコルを識別する関係で、Pingだけでは事足りず、
HTTPやDNSなどの様々なプロトコルで通信・疎通確認を行う必要があるかと思います。

簡易的な検証であればインターネットへの接続性があれば、
適当なWebサイトを閲覧することで代替可能ですが、
細かい検証やセキュリティの検証をしようとなると、
検証用のWebサーバが欲しいタイミングがあるかと思います。
そんなときに手っ取り早く検証用のWebサーバを用意する方法をご紹介していきます。

Apacheとは

Apache(アパッチ)はLinuxで最もポピュラーなWeb(HTTP)サーバソフトウェアです。

Apacheのシェア率は30%程度なので、いつも見ているサイトにも、
Apacheが使用されているかもしれません。
数値は下記サイトより引用。

『シェアが高い=情報量』が多いということです。
Apacheに関する書籍やこのサイト以外にも、
インストールや構築に関して紹介しているサイトがありますので、
この構築はどのようにするのか悩んだり、
エラーが発生してもググればなんとかなることが多いということです。

ApacheはLinux試験のLPIC、LinuCの202試験でも出題範囲となっています。
本記事だけではLPICやLinuCの主題範囲全てをカバーできていませんが、
検証環境を構築する分には十分に活用できるかと思います。

WebサーバソフトウェアにはApacheの他にも、
個人的になんと読めばわからないIT単語ランキング1位のNginx(エンジンエックス)があり、
Windows環境ではIIS(そのままアイアイエスと読みます)もあります。

Linuxの用意

今回はCentOS8を使用して構築を行います。
Linuxの構築環境についてはVirtual Box、VM Ware Player、ESXi、AWSなど、
お好きな環境で構築をお願いします。
Linuxのインストール方法については本記事では省略させていただきます。

Apacheインストールの前に

Apacheインストールの前に検証環境ですので、2つのおまじないをしておきます。

  1. SELinuxの停止
  2. firewalldの停止

SELinuxの停止

今回行う設定、確認程度ではSELinuxが有効の状態でも影響はないかと思いますが、
余計なところで引っかかりたくないので、念の為の停止しておきます。

“SELINUX=disabled”に変更します。

その後再起動を行います。
再起動後に晴れてSELinuxが無効となります。

SELinuxに関しては、こちらの記事でもう少し詳しく解説を行っています。

firewalldの停止

デフォルトの状態ですとfirewalldが有効になっていますので、
HTTP(80)でアクセスすることができません。
部分的にHTTPのアクセスを許可することもできますが、
検証の場合は余計なところで引っかかりたくないので完全に停止しておきます。
再起動後をすると有効の状態に戻りますので、
再起動後は再度コマンドを実行してみてください。

これらのおまじないをしておくことで、
LinuxやApacheに関連するところ以外でのトラブルが起きづらくなります。
繰り返しにはなりますが、あくまでローカルの検証用の設定となります。

Apacheインストール方法

Apacheをインストールするためにインターネット環境へのアクセスが必要となります。

Apacheは以下のコマンドでインストールすることができます。

『Complete!』と表示されればインストールが完了しています。

Apacheの起動

インストールしただけの状態ではApacheはまだ起動していませんので、
起動は以下のコマンドで行います。

再起動後なども特に設定をしていない場合は、
Apacheは停止していますので起動が必要となります。

コマンドの実行が正常に成功しても特にメッセージはありません。
逆に正常でない場合にエラーメッセージが表示されます。

起動したら別の端末、もしくは自分自身のブラウザなどからアクセスしてみましょう。

以下のような画面が表示されればApacheが正しく起動してアクセスも行えています。
アクセスできない場合は上記で紹介した、
『firewalld』を停止し忘れていないか確認してみてください。

Apacheの設定

Apacheのメインの設定ファイルは、『/etc/httpd/conf/http.conf』です。
このファイルを『vi』などを用いて編集し、設定変更を行います。
LPIC・LinuCを勉強している方であれば、設定ファイルのパスに関しては出題されますので、
ぜひ覚えて欲しいものとなります。

ファイルは長いので、『cat』ではなく『less』などで確認するとよいかと思います。
一見するとファイル内に多く記載がありますので設定量が多く感じるかもしれませんが、
『#』で始まる部分に関してはコメントなので実際の設定部分はあまり多くありません。

設定を変更した場合はApacheの再起動が必要となります。
Linuxの場合は設定ファイルを編集した場合、変更は即時反映されずに、
機器の再起動もしくはサービスの再起動が必要となります。

Apacheの再起動は以下のコマンドで実行します。

Apacheの設定変更

検証で用いる場合、よく変更するApacheの設定を2つご紹介します。

  1. Listen
  2. DocumentRoot

Listen

待ち受けるポート(リッスンポート)を設定します。
デフォルトでは『80』が設定されています。

リッスンポートを変更する場合は、『Listen␣81』のように記載します。
『␣』は半角空白を表しています。
複数インターフェース(IPアドレス)がある場合などで、
IPアドレスも指定したい場合は『12.34.56.78:81』のように、
IPアドレス:ポート番号のように半角コロン区切りで記載をします。

変更を行ったらブラウザでアクセスしてみましょう。
と、いきたいところですが、変更したらやることがありましたね。
Apacheの再起動をしないと変更した設定内容が反映されませんでした。

再起動が完了したらブラウザでアクセスしてみましょう。
ブラウザでアクセスする際にもデフォルトで80が使用されますので、
変更している場合は『http://192.168.1.1:81』
のように半角コロンと変更したポート番号を指定します。

検証でリッスンポートの変更目的として、
ポートフォワーディングなどの検証の際に変更することが多いです。

DocumentRoot

コンテンツのトップのディレクトリを指します。
デフォルトでは”/var/www/html”となっています。

検証の場合はこの設定を変更するというより、
このフォルダ配下にHTMLのファイルを作成したり格納していきます。

まずは以下のディレクトリへ移動します。

今回は『index.html』というファイルを作成します。

ファイルの中身は以下の最小限のHTMLを記載します。

再度同じページにアクセスしてみましょう。
Apacheの設定ファイルを編集したわけではないので、Apacheの再起動は不要です。


先程作成したHTMLファイルの内容が表示されました。

ファイル名がindex.htmlの場合はファイル名を入力する必要がありません。
入力しても同じページが表示されるだけなので入力しても問題ありません。

ファイル名がindex.html以外の場合はそのファイル名を入力する必要があります。
『sample.html』というHTMLファイルを作成してみます。

アクセスする際は、
『http://x.x.x.x/sample.html』のようにURLを入力する必要があります。


先程作成した『sample.html』の内容が表示されました。

検証で確認する目的としては、
このURLはアクセスを許可・拒否するや、
URLに特定文字が含まれている場合は許可・拒否するというような、
静的なURLフィルタリングを確認する際に用いることが多いかと思います。

Tips:設定変更をする際に気を付けること

商用環境の場合は設定変更をする際に気を付けるポイントが2点あります。
2点のうちどちらか、どちらもしなくていい場合がありますが、
お作法的に強いられる場合がありますので覚えておいてください。

検証環境であれば、気にせずグッチャグチャにして良いと思いますが。。

  1. 設定変更用の設定ファイルを作成する
  2. デフォルト値はコメントアウトして残す

1つ目は新規で設定変更用のファイルを作成し、
デフォルトの設定ファイルは名前変更を行い、保存しておくという場合があります。
デフォルトの設定ファイルを『httpd.conf.default』のように名前変更し、
設定変更を盛り込んだファイルを『httpd.conf』という名称で作成する場合があります。

もしくは、
Apacheの設定は『#』を使うことでコメントアウトすることができます。
コメントとして読み込まれるので設定には影響を及ぼさないということです。
設定変更をする際ですが、以下のようにデフォルト値を残して変更する場合もあります。

まとめ

  • ネットワークエンジニアも検証用にWebサーバが必要
  • Apacheがオススメ(シェアが高い、LPIC・LinuCの勉強にもなる)
  • 『yum -y install httpd』でApacheをインストール
  • 『systemctl start httpd』でApacheを起動
  • 設定ファイルは『/etc/httpd/conf/http.conf』
  • 設定変更したら『systemctl restart httpd』でサービスの再起動が必要

ApacheでWebサーバを検証用の構築できるようになると、検証の幅が広がると思います。
Linuxなので無料で構築できる、勉強できるのも嬉しいポイントです。
低スペックのPCでも動作しますし、あまりに低スペックすぎるのであれば、
AWSなどのクラウド上に構築するのも手かと思います。

YouTube解説動画

鋭意作成中につき少々お待ち下さい。

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