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【最短・最速】ネットワークスペシャリスト・情報処理試験安全確保支援士の勉強方法・戦略

資格・勉強法
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今回はネットワークスペシャリスト・情報処理試験安全確保支援士に、最短・最速で合格するための勉強方法と戦略をご紹介します。

ここでいう最短・最速とは、最低限合格することができる合格ラインに達することを指します。

1回目の受験で合格できるや、確実に合格できる方法ではないことにご注意ください。

ネットワークスペシャリストとは

ネットワークスペシャリスト(通称:ネスペ)は、情報処理推進機構(IPA)主催の国家資格です。

ネットワークの固有技術からサービス動向まで幅広く精通し、目的に適合した大規模かつ堅牢なネットワークシステムを構築し運用できるネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアを目指す方に最適です。
IPA公式サイトより引用

ネットワークエンジニアとしては取得しておきたい資格の1つに挙げられるかと思います。

合格率は12.8%(令和3年春季)と非常に難関な資格となっています。

ネットワークスペシャリストは毎年秋開催でしたが、令和3年度試験から春開催に変更されています。

お申込み忘れのないようにご注意ください。

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_01mosikomi/_index_mosikomi.html

情報処理試験安全確保支援士

情報処理試験安全確保支援士(通称:セキスペ)は情報処理推進機構(IPA)主催の国家資格です。

サイバーセキュリティリスクを分析・評価し、組織の事業、サービス及び情報システムの安全を確保するセキュリティエンジニアや、技術・管理の両面から有効な対策を助言・提案して経営層を支援するセキュリティコンサルタントを目指す方に最適です。
IPA公式サイトより引用

合格率は19.2%(令和4年度春季)と難関な資格となっています。

情報処理安全確保支援士は春・秋の年2回開催です。

お申込み忘れのないようにご注意ください。

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_01mosikomi/_index_mosikomi.html

私のスペック

現在社会人8年目で外資系企業でネットワークエンジニアとして働いています。

ネットワークスペシャリストの勉強方法や戦略を紹介するからには、平成30年度秋季試験でネットワークスペシャリストに合格しています。

情報処理安全確保支援士には令和2年度秋季試験で合格しています。

その他にもIPAの資格は、基本情報、応用情報を取得しています。

これらの経験を踏まえて、ネットワークスペシャリスト・情報処理試験安全確保支援士の勉強方法や戦略をご紹介していきます。

  • 平成26年度秋季:基本情報技術者試験
  • 平成30年度春季:応用情報技術者試験
  • 平成30年度秋季:ネットワークスペシャリスト
  • 令和2年度:情報処理安全確保支援士(未登録)

最短・最速でネットワークスペシャリスト・情報処理試験安全確保支援士に合格する戦略


はじめに申し上げますと、今回紹介する勉強方法・戦略を行うことで、ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士に合格できる最低ラインに立つことができます。

1回目の受験で合格する方法であったり、確実に合格する方法ではありません。

ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士に最短・最速で合格するためには、以下の戦略が重要だと考えています。

  1. 100点を狙いにいく勉強をしない
  2. 苦手なジャンルは捨てる

100点を狙いにいく勉強をしない

ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士の各試験における合格点は60点以上です。

60点以上で合格なので、100点を狙いにいく勉強をする必要はありません。

個人向けに点数開示はされるものの、TOEICのように合格証書に点数は記載されませんので、100点で合格した人、60点で合格した人の両方ともネットワークスペシャリストです。

苦手な分野は捨てる

ネットワークスペシャリストで出題される範囲は、ルーティングに関する問題もあれば、セキュリティ、クラウド、DNS、メール、IP電話などの様々な分野から出題されます。

情報処理安全確保支援士で出題される範囲としては、ネットワークスペシャリストと重複するDNSやFWなどもありますが、セキュリティプログラミングやWAFなどセキュリティに特化した内容も出題されます。

難関な記述式の午後Ⅰ・午後Ⅱ試験では、午後Ⅰの場合は3問中2問を解答し、午後Ⅱは2問中1問を解答します。

つまり1問は捨てることができるということですので、苦手な分野は捨てましょう。

苦手な問題は苦手なままでもよいと思いますし、わたしもメールやIP電話を苦手なまま受験しましたが、それでも合格することができています。

100点・苦手対策は勉強時間の大幅増となる

もちろん理想はどの分野が出題されても100点を取得できることです。

ですが、そのためには膨大な時間と努力が必要となります。

ビジネス書などでよく取り上げられる『パレートの法則』や『8:2の法則』があります。

あくまで例ですが、ネットワークスペシャリストに100点で合格するためには100時間の勉強が必要だとします。

このときに、80点を取得するためには20時間の勉強が必要となり、100点を取得するためには80時間の勉強が必要となるというものです。

80点を取得するまでの概要をつかむ勉強は簡単だが、100点を取得するためには重箱の隅を付くような勉強をしなければならなく、非常に困難で時間もかかるというものです。

皆さん働きながら勉強をしているかと思いますので、ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士の勉強のために、そこまで時間をかけることができないことが現実かと思います。

完璧主義を捨てて、60点合格・苦手な分野は苦手なままで、ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士の最短・最速合格を目指しましょう。

最短・最速でネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士に合格する勉強方法

ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士に合格するためには以下の能力・知識が必要だと考えています。

  1. 国語力(読解力)
  2. 論理的思考力
  3. ある程度のネットワーク・セキュリティの知識・経験

ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士の午後問題は数ページからなる問題文の中から、答えやヒントと思われる文章・キーワードを見つける国語力(読解力)と、論理的に考えて解答を作成する論理的思考力が問われる試験だと思っています。

このような問題に関してはネットワーク・セキュリティの知識がなくても解答することができると思います。

加えて、数問は知識がないと解くことができない問題がありますので、ある程度のネットワーク・セキュリティの知識と経験も必要となってきます。

ネットワークエンジニアとしての業務経験が3年以上あれば、改めて用語などを学び直す必要はないかと思いますので、いきなり過去問から取り組み始めて問題ないかと思います。

経験が3年未満の方や用語などに不安がある場合は、過去問に取り組む前に参考書を使用してキーワードを学習する必要があるかと思います。

おすすめの参考書はこちらに記載しています。

勉強方法と勉強時間

勉強方法は過去問を中心に取り組んでいきます。

知識に不安がある方はこれらに加えて参考書を読むことが加わります。

  • 午前Ⅰ:過去問6回分覚える
  • 午前Ⅱ:過去問5回分覚える
  • 午後Ⅰ:1回解く→解説熟読→もう一度解くを過去問3回分
  • 午後Ⅱ:1回解く→解説熟読→もう一度解くを過去問3回分

それぞれにかかる勉強時間の目安は以下の通りで、合計33.5時間となります。

午前Ⅰが免除の場合は、合計27.5時間となります。

合計:2010分(33.5時間)
午前Ⅰ免除の場合は1650分(27.5時間)

  • 午前Ⅰ:60分×6回分
  • 午前Ⅱ:60分×5回分
  • 午後Ⅰ:210分×3回分
  • 午後Ⅱ:240分×3回分

33.5時間(午前Ⅰ免除の方は27.5時間)と勉強期間を割り算して、1日にどのくらい勉強すればよいから逆算してください。

個人的なおすすめは試験は毎年4月の第3週の日曜日が試験日ですので、切りよく4月1日なったら勉強を開始するということです。

秋季試験は毎年10月の第2週の日曜日が試験日ですので、9月末ころから勉強を開始するのがおすすめです。

勉強期間は約2週間くらいかと思いますので、1日2時間くらいであれば忙しくてもなんとか時間を確保できるかと思います。

勉強期間
1日あたりの勉強時間
1日あたりの勉強時間(午前Ⅰ免除)
1週間前から勉強開始
33.5÷7≒4.8時間
27.5÷7≒4.0時間
2週間前から勉強開始
33.5÷14≒2.4時間
27.5÷7≒2.0時間
3週間前から勉強開始
33.5÷21≒1.5時間
27.5÷7≒1.3時間

注意事項:午後対策を中心に勉強をすること

午前Ⅰの勉強がある程度進んだら、午前Ⅱの勉強を開始してというように、試験の開催順番通りに勉強をしないでください。

重要となってくるのは午後Ⅰ・午後Ⅱです。

午後Ⅰ・午後Ⅱの勉強を中心に行って、通勤時間や会社の休憩時間、寝る前などのすきま時間で、午前Ⅰ・午前Ⅱの勉強をするとよいかと思います。

注意事項:長期間勉強することはオススメしない

難易度の高い試験ですので、3ヶ月以上前から勉強を開始する方もいらっしゃるかと思います。

ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士に関しては長期間勉強することはオススメしません。

長くても1か月前から開始するのが良いかと思います。

過去問の数にも限りがありますし、後述しますが出題される問題に流行がありますので、古すぎる過去問を実施しても効果は薄いです。

また、勉強期間が長いことで、最初は高かったモチベーションも途中で失速してしまいます。

それならばモチベーションが高いまま試験を迎える短期集中がよいと考えています。

午前Ⅰ

午前Ⅰは制限時間50分で全30問あります。

4択の選択式問題です。

合格ラインは60%ですので、30問中18問以上正解することで合格となります。

午前Ⅰの勉強方法

午前Ⅰの勉強方法はひたすら過去問を繰り返してください。

午前Ⅰはネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士以外の高度技術者試験でも共通の問題が出題されます。

春季・秋季試験の3年分(6回分)の過去問を完璧に覚えるまで実施してください。

過去問は公式サイトよりダウンロード可能です。

■IPA
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/_index_mondai.html

疑問点

本当に過去問だけでいいの?

過去問だけで大丈夫です。

出題される問題の感覚的には過去問から60%、新規で40%出題されます。

つまり、過去問をしっかり解くことができれば本番試験でも合格することができます。

嘘だと思う方は過去問を数回分解いてみてください。

数回やってみると見たことがある問題が多く出題されているかと思います。

疑問
疑問
6回分だけでいいの?

毎回過去問から60%程度出題されるので、6回分実施すれば十分かと思います。心配であったり、余裕のある方はそれ以上実施してもよいです。

また、6回分を完璧に回答できるようになってから、解いたことのない7回分目にチャレンジしてみて、何割正解することができるか試してみるという使い方も良いかと思います。

あくまで、心配な方や余裕がある方のみです。

計算問題が苦手で。。

過去問からは問題文・解答までまるまる同じで出題されます。ア,イ,ウ,エの選択肢の内容・順番まで一緒です。

可能ならなぜこの解答になるかを理解しておくほうがいいのですが、計算問題はこの問題がきたらアみたいな覚え方でも通用します。

何回過去問を繰り返せばいいの?

3年分(春・秋で5回分)の試験を実施するということはありますが、それぞれを何回実施すればよいかは個人差がありますので、コンスタントに全問正解を取ることができるようになるところがゴールかと思います。

最初はなぜこの解答になるのかを考えたり、知らない単語があれば調べながら勉強して、最終的にはこの問題文が来たら答えは『ア』と分かるレベルになることが理想です。

このレベルに達せば本番でも焦らず、確実に過去問だけで合格ラインに達することができます。

問題を繰り返し解いてこのレベルに達して欲しいのであって、最初からこの問題文が来たら『ア』というように覚えるのではないということにご注意ください。

午前Ⅰは免除が望ましい

ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士などの高度技術者試験では、午前Ⅰにだけ免除という制度がありますので、午前Ⅰは免除されている状態で受験するのが望ましいです。

午前Ⅰは朝9:30から開始されるのですが、集合はその30分前の9:00です。

ただでさえせっかくの日曜日を試験に費やしているのに、

朝早く起きないといけないというダブルパンチをくらいます。

勉強の開始が遅くて、今回は諦めようかなと思っている方でも、最低限午前Ⅰだけは勉強して受験してほしいです。

ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士に合格しなくても、午前Ⅰにだけ合格することで、今後2年間は午前Ⅰが免除されます。

午前Ⅱ

午前Ⅱは制限時間40分で全25問の試験です。

4択の選択式問題です。

合格ラインは60%となので、25問中15問以上正解する必要があります。

午前Ⅱの勉強方法

午前Ⅱも過去問を繰り返してください。

午前Ⅱからは共通の問題ではなく、ネットワークスペシャリストならネットワーク、情報処理安全確保支援士ならセキュリティに関連した(特化した)問題となります。

過去5回分の過去問を完璧に覚えるまで実施してください。

紙で勉強するのもよいのですが、以下のサイトはWeb上で過去問を解くことができるのでおすすめです。

通勤時間などのすきま時間にスマホで解くこともできます。

ネットワークスペシャリスト過去問道場🥋
情報処理安全確保支援士過去問道場🥋

もちろん公式のIPAからも過去問はダウンロードすることが可能なので、紙で印刷して勉強する派の人はこちらからどうぞ。

過去問題 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
情報処理推進機構(IPA)の「過去問題」に関する情報です。

疑問点

本当に過去問だけでいいの?

午前Ⅰもそうでしたが、午前Ⅱも感覚的には過去問から60%、新規で40%出題されます。

つまり、過去問をしっかり解くことができれば合格することができます。

嘘だと思う方は過去問を数回分解いてみてください。

数回やってみると見たことがあるような問題が出題されているかと思います。

疑問
疑問
計算問題が苦手なんだけど。。

過去問は問題文・解答までまるまる同じで出題されます。

ア,イ,ウ,エの選択肢の内容・順番まで一緒です。

可能ならなぜこの解答になるかを理解しておくほうがいいのですが、計算問題はこの問題がきたらアみたいな覚え方でも通用します。

何回過去問を繰り返せばいいの?

5回分の試験を実施するということはありますが、それぞれを何回実施すればよいかは個人差がありますので、コンスタントに全問正解を取ることができるようになるところがゴールかと思います。

午後Ⅰ・午後Ⅱ

午後Ⅰ・午後Ⅱは一部選択問題もありますが、ほとんどが記述式になります。

午後Ⅰは制限時間90分で、全3問中2問を選択します。

午後Ⅱは制限時間120分で、全2問中1問を選択します。

合格ラインは60点以上ですが、明確な配点や採点基準などは公開されていません。

勉強方法

午後試験も過去問を中心に勉強をしてきます。

過去問を解く→なぜこの解答になるのかを考える→もう一度解くこのセットを3回分実施してください。

残念ながら午後試験は過去問からそのまま出題されることはありません。

  1. 制限時間内に過去問を解く(午後Ⅰ:90分、午後Ⅱ:120分)
  2. なぜこの解答になるのかを考える(60分)
  3. もう一度解く(60分)

①制限時間内に過去問を解く

まずはじめに、制限時間を意識して過去問を解いてみてください。

なぜこの解答にしたのかということを問題文に書き込みを行いながら行ってください。

午後Ⅰは問題文だけで4〜5ページ、午後Ⅱは10ページ〜11ページほどあります。

共通テストと名称が変わったセンター試験の国語のような問題だと考えています。

これは問題文の中にヒントや答えとなる文章が隠されているという意味でもあります。

この問題文から、この解答にしたという理由が分かるように解き進めてください。

本番も紙ベースなので、印刷して紙で行うのが望ましいです。

PDFなどの電子で行う場合はiPad+Apple pencilなどを用いて書き込みができる状態で行ってください。

問題文は公式サイトからダウンロードすることができますので、過去問集のような本を購入する必要はありません。

この手の本は解説も薄っぺらなので。。

午後Ⅰなら全3問中2問解くだけでよく、3問すべてを解く必要はありません。

どれを選択するかは皆さんのご自由なので、得意な分野の2問を選択して解答してください。

②なぜこの解答になるかを考える

最初に申し上げておくとこの作業が一番大切です。

公式サイトで公開されている解答例を見て丸付けを行ってください。

ただ丸付けをするのではなく、なぜこの解答になるのかを考えてみてください。

問題文のここから判断できたなども忘れずに書き込みを行ってください。

わからない単語などがあれば調べてください。

公式サイトでは解説については公開されていません。

どうしてもわからないという場合のみ、わたしが行っている解説(ブログ・YouTube)や書籍を使用して、なぜこの解答になるのか解説を読んでみてください。

【情報処理安全確保支援士】令和3年秋季~令和2年10月 問題解説まとめ【YouTube解説動画あり】
情報処理安全確保支援士の解説まとめページです。 ブログによる解説とYouTubeによる解説を行っています。 文字で読みたいか、動画で確認したいか、お好きな方でご覧ください。 ほぼ同じ内容を記載いていますが、ブログの方が若干ですが詳しく記載し...

書籍はネットワークスペシャリストであれば『ネスペ〇〇』シリーズを使用することをおすすめです。

■令和3年度試験

■令和元年度試験

■平成30年度試験

■平成29年度試験

例えば『ネスペR3』であれば、令和3年度のネットワークスペシャリストの、午後Ⅰ・午後Ⅱの解説が本まるまる1冊を使用して書かれています。

これ以上詳しく書くことができないくらいに解説されています。

こういう解き方・考え方をすればいいのかということが分かりますので、解説を熟読してなぜその答えになるのかを説明できるようにまでなってください。

1冊3000円程度といいお値段はするのですが、それだけの価値はありますので、是非購入されることをおすすめします。

情報処理安全確保支援士に関しては、同じ作者の左門先生が記載された書籍がありますが、残念ながらシリーズ化されていませんので、この年分しか解説がないこと、現在は絶版になっているので入手することが難しいです。

正直、情報処理安全確保支援士でこれほど解答が詳しい書籍はないので、他にオススメできる書籍がありません。。

古本屋やメルカリなどで見かけた際は購入してみてください。

③もう一度解く

一度解いていますし、なぜこの解答になるのかを熟考しているので、制限時間よりも早く解き終わるかと思います。

解答も覚えているかもしれませんが構いません。

1点お願いしたいことは、普通に解くのではなく、問題文のここに『〇〇』と記載されているので、『□□』という回答になるというように、なぜその答えになるのかを人に解説するように解いてみてください。

間違えたものや、答えだけ覚えてしまっていて、説明ができない問題がある場合は、その問題だけ自分で考えたこの解答になるという理由を熟読し直してください。

過去問を3年分を実施する

これまでご紹介した3STEPで過去問3回分実践してみてください。

おそらく問題文から答えやヒントを見つける力や、ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士がどういう試験なのかということがわかるかと思います。

  1. 制限時間内に解く(午後Ⅰ:90分、午後Ⅱ:120分)
  2. なぜこの解答になるのかを考える(60分)
  3. もう一度解く(60分)

疑問点

疑問
疑問
過去問は3回分しかやらなくていいの?

繰り返しにはなりますが午後Ⅰ・午後Ⅱの設問の多くは国語の問題と考えています。

問題文のどこかにヒントや答えが隠されていて、それを読み解いて回答をするという問題だと思っています。

3回分しっかりと実施すればこの感覚が身につくと思います。

FW(ファイアウォール)などのIT用語に対する理解度を深めるということよりも、試験に慣れるという意味で3回分としています。

疑問
疑問
それでも心配なんだけど?

それでも心配な方は5年分実施してもよいかと思います。

その分勉強時間もかかりますし、書籍を用意するとなるとお金もかかります。

また、出題されるジャンルには流行があります。

ネットワークスペシャリストに関しては、現在はクラウドに関する問題が出題されていますが、5年前ですとIP電話に関する問題が出題されていました。

おそらく次の試験でもクラウドに関する内容が出題される可能性が高いと思いますので、IP電話に関する勉強や過去問を行う意味は薄いと考えます。

一方で、ルーティングやファイアウォールのように毎年出題されている問題もあります。

古めの年度に関しては、IP電話に関する問題は解かないで、ルーティング・ファイアウォールの問題だけ実施するなども良いかと思います。

知識不足と感じたら

ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士は国語の問題と述べてきましたが、一部の設問は知識がないと解くことができない問題もあります。

ネットワークスペシャリストに関しては、問題の1問目にある『□(四角)に入る言葉を埋めよ』という問題は、知識がないと解くことができない場合が多いです。

これらは選択式ではなく、記述式で単語を書く必要があります。

5つのうち0もしくは1つしか回答できない場合は知識不足です。

勉強時間は追加になりますが、参考書を読んで知識を補填するようにしてください。

参考書は隅から隅まで読み込む必要はなく、概要をつかむ感じで1~2周程度目を通す程度で良いかと思います。

【中級者向け】ポケットスタディ ネットワークスペシャリスト

ハンディサイズで出題範囲をサクッと復習することができます。

解答テクニックが記載されているので、こちらの章は試験直前に読むといいかもしれません。

テクニックの部分などは過去に受験したことがあるような中級者向けの内容です。

少し古い本なのでクラウドなどの新しい情報が記載されていません。

【初学者向け】情報処理教科書 ネットワークスペシャリスト

内容がしっかりと網羅されていますので、1冊通して学習することで知識はつくかと思います。

間違えた問題や用語を復習する辞書的な使い方も良いかと思います。

ただしモンハンやどうぶつの森の攻略本なみに分厚いです。

【中級者向け】ポケットスタディ 情報処理安全確保支援士

【初学者向け】情報処理教科書 情報処理安全確保支援士

最後は運

これまでの勉強方法と戦略を実施することで、ネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士に合格できる最低ラインに立つことができます。

投げやりに聞こえるかもしれませんが、合格するかしないかの最後は運です。

運と言うのは、得意な分野が出題されるか苦手な分野が出題されるかです。

こればかりは当日問題用紙を開いてみないとわかりませんので、IPAのみぞ知るといったところです。

私もネットワークスペシャリストには1度落ちて、2回目の受験で合格しています。

社会人3年目のとき(平成28年度秋季試験)に、1回目の受験をしたのですが午後Ⅰが57点で不合格でした。

そのときの午後Ⅰの試験内容はメール&DNS・無線&プロキシ・DNSという内容で、(今でも)苦手なメールと当時苦手としていたDNSの2問が出題されていましたので、捨てるに捨てれない状況となってしまい、問題を見た瞬間にこれは落ちた、受かっていてもギリギリと確信しました。

社会人5年目のとき(平成30年度秋期試験)で合格しましたが、午後Ⅰで96点を取得することができました。

このときの午後Ⅰの試験内容はSDN・運用・VPNで、当時SDNの案件やVPNの案件を行っていましたので、問題を見た瞬間に午後Ⅰは突破したなと思いました。

このように得意な分野や業務で経験したことのある分野が出題されれば、高得点を取得することができますし、苦手な分野であれば点数が伸びず低めの点数となります。

ご紹介した勉強方法を実施することで、不合格でしたはありましたが、苦手な分野でも57点と合格に近い点数を取得することができます。

メールやDNSが苦手なら対策すればよかったじゃん?

ごもっともな意見ですが、メールやDNSが出題されることは当日問題用紙を開いてみて初めて知ります。

メールやDNSの中でも様々な用語があり、その中でどれが出題されるかも問題を見て初めて知ります。

出題されるかわからないことに、どれだけ時間をかけるべきかもわかりませんので、対策のしようがないと考えています。

もちろん勉強すること自体に意味はありますが、勉強時間が限られているなかでは捨てた方が効率的と考えています。

最後に

皆様がネットワークスペシャリスト・情報処理安全確保支援士に合格されることを祈っています。

メディアに紹介されました!

ITフリーランス向け案件サイト『freelancehub』様にて、本記事を取り上げていただきました。

フリーランスエンジニア・クリエイターのIT案件・求人情報なら【フリーランスHub】
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掲載頂いたページは『こちら』になります。

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